
「+870」からの謎の着信に、ドキッとしたことはありませんか?
この番号は、普通の国番号とは異なり「衛星通信専用の特殊番号」なんです。とはいえ、最近ではこの番号を使った迷惑電話や詐欺の被害が急増中。 「出てしまったけど大丈夫?」「料金は請求されるの?」と不安になる方も多いはず。
この記事では、+870の正体から、実際の着信内容、詐欺の見分け方、着信拒否の設定方法まで、徹底的にやさしく解説します。 知らないと損する、でも知っていれば怖くない。そんな内容をまとめました。ぜひ、落ち着いて読み進めてみてください。
+870とは?どこの国や地域の電話番号か

最近スマホに見慣れない「+870」からの着信が増えていると感じていませんか? この番号、実は普通の国番号とはちょっと違うんです。ここでは、その正体や仕組み、なぜ電話がかかってくるのかをやさしく解説していきます。
+870の国番号はどこ?地域や発信元の正体
まず、+870は特定の国や地域を示す番号ではありません。 これは「インマルサット(Inmarsat)」という国際衛星通信サービスに割り当てられた専用の番号です。
インマルサットは、世界中の海や空、陸上の通信が届かない場所をカバーするための通信網です。たとえば、船の上や砂漠、山奥など、通常のスマホ電波が届かない場所からでも通信できるという仕組みです。
| 番号 | 用途・特徴 |
|---|---|
| +870 | インマルサット(衛星通信専用) |
| +81 | 日本 |
| +1 | アメリカ・カナダ |
+870はインマルサット?海上衛星電話とは
インマルサットは、もともと「国際海事衛星機構」としてスタートしました。 名前の通り、海上での通信を担うために設計されたシステムです。
このシステムを使えば、地球上のどこにいても通信が可能になります。たとえば、
- 航海中の船舶
- 空を飛ぶ航空機
- 地震などの災害現場
といった場所でも、連絡が取れるんです。まるで「地球全体をWi-Fiで覆う」ようなイメージですね。
+870の電話はどうしてかかってくるの?
「なんで自分のスマホに+870から?」と驚いた人も多いですよね。 実は最近、この衛星電話番号が“悪用”されるケースが増えています。
悪質な業者や詐欺グループが、コンピュータを使って無作為に電話をかけていることが多いんです。これは「ワン切り詐欺」や「情報取得型の迷惑電話」によく使われる手法です。
つまり、「狙われた」のではなく、たまたま自分の番号がランダムに選ばれただけという可能性が高いんです。必要以上に不安になる必要はありませんが、応答せず無視するのが一番です。
+870からの電話は“正規の衛星通信”である一方で、詐欺や迷惑電話の温床にもなっているというのが、今の現状なんですね。
+870からの電話は迷惑電話?詐欺の可能性は?

+870からの電話に不安を感じた方も多いと思います。ここでは、実際にどんな内容の電話がかかってきているのか、詐欺の可能性や危険性について詳しく見ていきましょう。
+870からの着信の内容例と口コミ
SNSや掲示板では、+870からの着信について多くの体験談が投稿されています。中でも多く見られるのが以下のようなケースです。
| 着信内容 | 特徴 |
|---|---|
| 自動音声による案内 | 「ローンに関する重要なお知らせ」「1を押してください」など |
| クレジットカードの不正利用 | 「不正利用がありました」と警告してボタン操作を促す |
| 無言・ワン切り | 1コールで切れる、無言で通話が終わる |
このような着信は、個人情報や金銭を狙った詐欺の可能性が高いです。 「1を押す」などの指示には、絶対に従わないようにしましょう。
+870は詐欺電話?架空請求の危険性はあるか
結論から言うと、+870からの着信の多くは、詐欺や悪質な架空請求を狙った迷惑電話です。
特に次のような内容が含まれていたら要注意です。
- クレジットやローンの未払いを装う通知
- 懸賞金当選などで個人情報を引き出そうとする
- 「口座情報」「カード番号」を入力させる仕組み
これらはどれも、受信者の不安をあおり、行動を誘導する手口です。 「1を押す」「折り返す」「口座情報を教える」などの対応は絶対にNG。 不安があっても、まずは冷静になりましょう。
+870に出てしまった…料金は発生する?
+870からの着信に出てしまっただけで、即料金が発生するわけではありません。
ただし注意したいのは、以下のような行動を取ってしまった場合です。
| 行動 | 料金発生リスク |
|---|---|
| 相手と長時間通話 | 1分あたり数百円〜数千円 |
| 番号を押して操作した | 有料通話転送の可能性 |
| 折り返し電話をかけた | 最も高額な料金が発生しやすい |
特に衛星電話は、国際通話の中でも非常に高額です。 「少しだけだから大丈夫」と思わず、出ない・かけ直さないを徹底しましょう。
出てしまっても、すぐ切って何も操作しなければ、大きな請求はまずありません。 とはいえ念のため、毎月の利用明細は確認しておきたいですね。
+870からの電話に出てしまった場合の対処法

もしうっかり+870の電話に出てしまった場合、「どうしよう…」と不安になりますよね。 でも大丈夫。ここでは出てしまったあとの正しい対処法や、通話料金の確認方法、相談窓口までを具体的に解説します。
出てしまったらどうする?すぐにすべきこと
まず最初にやるべきことは、通話をすぐに終了することです。 会話の途中でもかまいません。とにかく話し続けないことが大切です。
次にやることは、以下のような対応です。
- 着信履歴に残った番号をメモやスクショで記録
- その番号を着信拒否リストに登録
- スマホの「迷惑電話ブロックアプリ」などを活用
番号を押したり、折り返したりしてはいけません。 これらの行為が高額請求や個人情報漏洩のリスクを生む要因になります。
通話料金はかかる?NTTの明細で確認する方法
通話料金が発生していないか心配な方は、契約しているキャリアの「通話明細サービス」を確認しましょう。
| キャリア | 確認方法 |
|---|---|
| NTTドコモ | My docomo→料金→通話明細 |
| au | My au→ご利用料金→通話明細 |
| ソフトバンク | My SoftBank→通話・通信明細 |
表示される履歴の中に、「+870」や「国際電話」「衛星通信」といった記載がないかチェックしましょう。
もし、見覚えのない高額な通話料が記載されている場合は、すぐにキャリアのカスタマーサポートへ相談してください。
不安なときの相談窓口(警察・消費生活センターなど)
「これって詐欺?」「どうすればいい?」と迷ったときは、信頼できる公的な窓口に相談しましょう。
| 相談先 | 対応内容 |
|---|---|
| 警察相談専用電話「#9110」 | 犯罪性のある電話(詐欺・脅迫など) |
| 消費生活センター「188」 | 請求や不当勧誘など消費生活全般 |
| 携帯キャリアのカスタマーサポート | 料金確認や着信拒否の設定支援 |
一人で悩まず、早めに相談することが解決の第一歩です。 「どうしていいかわからない…」ときは、誰かに話すだけでも安心できますよ。
+870や+8で始まる他の番号にも注意

+870以外にも、「+8」で始まる電話番号には注意が必要です。 一見、普通の国際電話のように見えますが、中には詐欺や悪質な営業に使われる番号もあるんです。ここでは、特に気をつけたい番号やその特徴について見ていきましょう。
+877、+807の番号も迷惑電話?違いや注意点
まず、+877や+807も見覚えのない番号として話題になることがあります。
| 番号 | 概要 | 注意点 |
|---|---|---|
| +877 | 北米のトールフリー(フリーダイヤル)番号 | 正規の用途だが偽装や詐欺に使われる事例あり |
| +807 | 一般的な国番号ではないが報告例多数 | 営業や不審な勧誘、詐欺電話の疑い |
無言電話や怪しい誘導があったら、すぐに通話を切りましょう。 また、何度も着信があるときは、番号検索サイトやキャリアのサポートで調べてみるのも有効です。
+8から始まる電話番号は全て危険なのか?
「+8から始まる=危険」という印象を持つ方もいるかもしれませんが、実は多くの正規国番号も+8から始まります。
| 国番号 | 国名 |
|---|---|
| +81 | 日本 |
| +86 | 中国 |
| +84 | ベトナム |
つまり、+8で始まるからといってすべてが危険なわけではありません。ただし、 見知らぬ番号には慎重に対応するという意識は持っておきましょう。
怪しい国際電話に共通する特徴とは?
最後に、「これは怪しい…」と感じる国際電話には、いくつかの共通点があります。
- 1コールですぐ切れる(ワン切り)
- 無言電話、ロボット音声、外国語の案内
- 個人情報やお金を要求する内容
- 番号が非通知、または見慣れない桁数
- 発信者情報が偽装されている(スプーフィング)
これらの特徴が当てはまる電話には絶対に応答しないのが鉄則です。 また、折り返しをしないだけでも、高額請求などのリスクを大きく減らせますよ。
“知らない番号には出ない・かけ直さない”。 この基本を守るだけで、多くのトラブルを防げます。
迷惑電話対策!着信拒否・ブロック方法

+870のような見知らぬ国際電話への対策をしておくことで、不安やトラブルを未然に防ぐことができます。 この章では、スマートフォンでの着信拒否設定や、キャリアが提供する迷惑電話対策サービスを紹介します。
iPhone・Androidで+870をブロックする方法
どちらのスマホでも、着信履歴から直接ブロック設定が可能です。設定手順は以下の通りです。
| 機種 | ブロック手順 |
|---|---|
| iPhone | 電話アプリ → 履歴 → 番号の「i」マーク → 「この発信者を着信拒否」 |
| Android | 電話アプリ → 履歴 → 番号を長押し → 「ブロック」または「迷惑電話として報告」 |
これで同じ番号からの着信やSMSが遮断されます。 迷惑な電話は、出る前に「ブロック」が鉄則ですね。
各キャリア(docomo/au/SoftBank)の迷惑電話対策設定
主要な携帯キャリアも、迷惑電話への対策オプションを提供しています。以下はその比較表です。
| キャリア | サービス名 | 主な機能 | 費用 |
|---|---|---|---|
| docomo | 迷惑電話ストップサービス | 最大30件まで着信拒否、144で登録 | 無料 |
| au | 迷惑電話撃退サービス | 未通知・非通知・特定番号の着信拒否 | 無料 |
| SoftBank | ナンバーブロック | 音声通話対応、設定で自動拒否 | 有料(条件あり) |
また、これらのキャリア設定に加えて、「迷惑電話ブロック」アプリの併用もおすすめです。 機械学習で不審な番号を自動で検出してくれる優秀なツールもありますよ。
そもそも国際電話がかからないようにする設定
「もう国際電話は一切受けたくない」という方には、国際電話着信そのものをブロックするという方法もあります。
- キャリアのサポート窓口で「国際電話着信拒否」を申請
- 一部機種・SIMカードでは、端末設定で国際番号をブロック可能
ただし、正規の国際連絡(例:海外旅行中の家族や取引先)も受け取れなくなるため、慎重な判断が必要です。
「知らない番号には応答しない」「迷惑な番号はすぐブロック」、 この2つを習慣化するだけで、迷惑電話のリスクは大きく減らせます。